倒幕のムードってこんなだったんかな

自民党が倒れる。
……実感として今ひとつ「世の中が変わる!」というダイナミズムにとぼしいんだけど、自民党が倒れるのはどうしようもない、というムードは当時、徳川幕府は支えようがないというのに近いんじゃないかと思う。

民主で大丈夫か、という不安感もきっと、「薩長で大丈夫か」っていうの、当時あったと思う。

逆に自民は(徳川は)もっと早く倒れても不思議でないところをここまで持ちこたえた。

歴史にifはない、というのは過去形だけじゃなくて現在進行形にも当てはまるらしい。

日本では明治維新も戦後体制も上から来たもので、国民が自ら体制を覆す動きはまさに日の本始まって以来……というのはオーバーか?
しかし今だに水戸黄門の登場を待ち望む、封建時代気分の抜けない日本の庶民が、「市民」に脱皮する一歩なのだと思う。

もちろん、全ての革命がそうであるのと同じで、政権交代したあとが大変。
革命する方は、案外後先考えてないものだというか、後先考えてたら革命なんかできないのだろう。
(逆に、革命を成功させるならいかに市民を後先考えないムードに持って行くかということになるか)

熱狂的勢いで選んだのがナチスドイツだった! ってこともある。
いざとなったら国会議事堂取り巻く覚悟が、賛成派にも反対派にも必要かも。

実際に政権交代したら、民主党自民党も内部分裂して、政治的主張の近い同士で合流するとか、まだまだいろいろ混乱すると思いますけどね。
それはまあ長期政権のツケ。