悲観的憶測的異星人論
なんだかファーストコンタクトってありえないような気がしてきた(;_;)
というのもですね、まず我々人類の文明が恒星間移動のレベルに到達できる気がしません。たとえば100年後に、近隣の太陽系に調査隊を送り込み、10年以内にその成果を地球へ返せるような技術を確立できるか?
まず人間を他の太陽系に送り込むことからして困難。アルファ・ケンタウリまで4.7光年でしたっけ? 今の人類文明に可能な速度では何百年にもなるでしょう。
世代間宇宙船が奇跡的に目的地に到達できたとして、報告(「スカ」の一言にしても)を受け取る人類文明が生き残っているか怪しいものです(^_^;)
というわけで、こちらから出向くのはムリ。
じゃあ、地球外文明さんの方で我々を発見する方はどうか。
まず地球外文明というものがありえるのか?
異星生態系は存在すると思うのです。地球生命の生存が不可能な環境でも、生命は発生しうるはず。きっと火星の地の底深くや、タイタンのメタンの海にもなんらかのイキモノはいますよ。
触った瞬間死ぬかも知れないけど。
ただ、そこで文明が発生しうるかは疑問。
生命35億年の歴史の中で、人類文明はたった5千年。
社会をもつ動物はいろいろある*1けれど、何百万年社会生活を営んでも、その結果として農耕や牧畜が発明されるわけではない。
農耕と牧畜=「環境改変」を人類の生存戦略とすると、そこから人類か宇宙に飛び出すまで4950年ばかりかかるわけです。*2
そして、宇宙飛行を可能にする科学技術のバックボーンは、この200年で人類が行った大規模な経済活動であり、結果として人類は地球環境を食い尽くしつつある。
この先現代文明は100年ももつのかね?
とすると、ファースト・コンタクトというのは、今の人類が100年経っても実現できない科学技術を持つ異星人が、100年以内に地球にたどり着かないと成立しないんですよ。
早すぎると野蛮人だし、遅すぎても退行してしまう。
ちょっと当たり判定小さすぎやしませんか。
だけど、あってみたいな、異星人。