小鳥はなぜ歌うのか
TVの『ダーウィンが来た!』やら『世界一受けたい授業』で、動物のユニークな求愛行動(特にトリ)を見ると非常に面白い。
宇宙人めいた(?)ふしぎなおどりを踊るフウチョウやら、胸の赤い袋をこれでもかと膨らませてアピールするグンカンドリやら、連れ込み宿を作るニワシドリなんてのもいる。
クジャクのハデなのはオスだ、ということは常識だけど、踊るのも袋をアピールするのも家を作ってみせるのもみんなオスです。
オス必死です。
ワタシに足らないのはこの必死さだ!(笑)
というわけで、動物の求愛行動に関する本を読みたいなー、と思ってたわけですが、意外と見かけない……というわけで、図書館で借りてきました。
案の定、小鳥の歌(よく聞くと複雑なものらしい)の優劣は、卵の数に影響を与えるという実験が紹介されてましたが、その節に「性淘汰」という概念が紹介されてました。
これだ! ってんでぐぐってみました。
- 性淘汰 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/性淘汰
- どうぶつたちのプロポーズ大作戦!!
http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/tokuten/2004sp/catalog/cover.html
子供向きだけにわかりやすく、動画も多いですが肝心のフウチョウやグンカンドリはなし。
もうちょっと探してみよう。
……ときどき、インテリジェントデザインとかオカルトのページが引っかかるようですorz
ハンディキャップ仮説とランナウェイ仮説、というものが紹介されてますが、直感的にはどちらも「女性の審美眼」を無理に説明しようとしてハマッちゃった、という印象。
こういうオスの派手な美しさというのは、確かにサバイバルの観点からは無駄なのだろうけど、そのくらいムダでも生き延びる余地はあるというか、うっかり生き延びられないほど「美しく」生まれてしまった個体は、滅ぶほかないわけだし。
たとえばフウチョウなんかは熱帯にすんでるから、ちょっとくらいムダにハデでもエサは取れるし天敵も少ない。
逆にたとえてライオンはサバンナの生き物だから、獲物つかまえなくちゃいけないし、縄張り確保しなくちゃいけないしで、生存競争厳しくて、タテガミくらいしかおしゃれしてる余裕ないわけですよ。
(百獣の王ライオンのオスも、メスの群れに試され選ばれてボスになるそうです。ボスになれない貧弱なオスは、孤独に生きていくほかないわけですな)
日本社会も、豊かになってライオン型からフウチョウ型にシフトしつつあるんじゃないですかね。
「男が女の真似をしだした国は滅ぶ」とかなんとかいうのは、結局外国の飢えたライオン男にフウチョウ男たち*1が追い散らされるからではないかと思うわけですが。
フウチョウの動画どこかにないかなー。
*1:ショッカーの改造人間の話ではない