スーパーヒーローのデザイン

行きつけの移動喫茶、カフェ・ピクニックのチビたち(今度4歳と2歳の男の子)が、最近ヒーローものに興味を持ち始めました。
面白いのは、スーパーの売り場で見つけたふりかけが気に入って、テレビの方を見始めたということ。
つまり、きっかけはパッケージのスチル写真なんですよ。
ヒーローデザインというのはそれほどまでに子供に対するアピールが強いのかと、感心しました。

どの部分が子供にアピールするのか……これはまあ、思いつきのレベルなんですが、ヒーロースーツというのは自動車の擬人化なんじゃないかと。
ボウケンジャーカーレンジャーみたいな、直球の自動車ヒーローだけでなく、戦隊ヒーローの黒ゴーグル=フロントガラス。
赤や青のつやつやした原色はまさにスポーツカーカラー。


ウルトラマンの場合は、目=ヘッドライトになりますね。
銀色はジェット戦闘機に由来しているのかも。昔の米軍の試作機の配色が赤と銀だったとどこかで聞きましたが、実は当初のデザインではウルトラマンの色は銀と青になるはずだったとも。
青にするとブルーバック合成ができないという技術的制約で赤に変更されたとか……このあたりの経緯は成田亨の本に書いてあったはずだけど、今ちょっと手の届かない場所にあります。(自分の家なのに……)


仮面ライダーの場合は、昆虫の擬人化とするのが模範解答ですが、そもそもライダー自体『スカルマン』の代案であり、バッタの意匠の中にガイコツが隠蔽されています。
うーんこれを乗り物に結びつけるのはちょっと難しいか。


鉄人やマジンガーあたりはもうどうみても甲冑です。
で、ウルトラマン=飛行機、戦隊ヒーロー=車というように持って行くと、合体ロボ=電車といえるんじゃないかとつらつらと連想。


この伝で行くと、シルバー仮面マシンマン(口出し)、あるいはレインボーマンやジライヤ(目出し)のような生身の顔がマスクから露出してるヒーローや、メガロマンのような髪の毛のあるヒーローに感じる違和感への説明がつくような気がします。
つまり、機械の美しさを人体に落とし込むべきスーパーヒーローに、生身を意識させるパーツはご法度というセオリーですね。


そのセオリー破りがそのまま設定でありドラマになっているのかライダーマンであり、髪の毛とゴーグルのバランスが奇跡的に調和してるのがゴッドマンなのかも知れません。
(性分というかどうしても縁っこの変な例に目が行く)