ぼくらの小松崎茂展(大手町ていぱーく)

TX北千住から千代田線で大手町にスッと行けて、ていぱーくも出口からすぐで楽だった。
大手町の駅員のおじさんが、ていぱーくと言った瞬間に反応して「もうじきおしまいですからねえ。でもあんまり流行ってないみたいなんですよ」なんて話をした。
昨日洞峰公園でやってたアメリカンシャドウボックス展でも、「こういうのを小松崎茂の絵でやってみたいなあ」と言ったらおじさんが「戦艦のプラモデルはみんな作ったよ」なんて食いついてきた。
日本のおじさんはみんな小松崎茂が好きだ。

ただ、変な時間にいったせいで、まともに昼飯食えなかったので、途中で集中力が切れた感じ。
しかも駅ビルのメシ屋が軒並み休んでて困った。たどりついた丸の内オアゾのB1のメシ屋はテーブルの高い「おしゃれ」な店ばっかりだし(T_T)
あと行き帰りに読んだのがオーソン・スコット・カードの『キャピトルの物語』というバリバリのディストピアSF。その食い合わせの悪さったら……orz(もちろんカードのせいではない)

内容はほぼ刈谷といっしょだったので、目新しいものはなかったけど、あらためて戦艦画に見入って来ました。
戦艦が好きなわけじゃなくて、小松崎の戦艦画が好き。
圧倒されるような大判の絵もいいし、小さい口絵原画の極まった緻密さもいい。

タミヤのSFメカシリーズは、よく見るとマックスカーが小さく描き込んであって、ジョー90メカの再販なのかな? キャラがキャプテンスカーレット風だったのにニヤリ。
なんでも欧米で「プラモデルの箱絵に中に入っていないものを描いてはいけない」という法律ができて、小松崎のパノラマ絵が描けなくなったそうです。なんてこった。
そして連結戦車クローラー(イマイのオリジナル戦車の電動モデル)最高。これ再販されたとき買ったな。作ってないけど。

色鉛筆のケースのF1カーみたいな小さい仕事もやってたんだなあ。こういうの持ってた。
浮世絵がそうだったというけれど、レベルの高い職人の技が、アカデミックな形でなく、日常に浸透するのが日本のアートの姿なんだな。
成田亨ウルトラ怪獣がマルサンのソフビ人形になるのもそうだ。
平成においては食玩か。

ここでは展示されてなかったけど、平成版メカゴジラも描いてた(入り口のビデオでちらっと見られる)そうな。ひょっとしたらガンダムも何枚か描いてやしないか。
ウルトラマン(紙芝居)、マジンガーZ(テレビマガジン口絵)にガンダムが加わったら最強だ。

12/3まで。みんな急げ〜〜! アニメ『地球SOS』の上映会もあるでよ。