それはお約束です。

http://d.hatena.ne.jp/rbyawa/20060726/1154344148

ところであの緑ぃ植物がー。

なんでラストで巨大化したのかが全然わかんなかったのは私だけですかー、戦隊なら「お約束w」で済ましてもいいけど、敵組織すらセブンの場合ないじゃん?! 

ウルトラでも「お約束w」です(^_^;)
「都合が悪いと巨大化する宇宙人」自体が円谷の発明なんですよ。
第1号はウルトラQのケムール人。アブダクトした主人公に化けてヒロインを襲いますが、警察に追われて巨大化、観覧車を破壊します。
要するに怪獣もののバリエーションです。怪獣ものの縛りの中で、アブダクトネタのスリラーをやるための方便というか。
これがウルトラマンの2話でさっそくバルタン星人に踏襲され、お約束を確立します。

東映作品で怪人が巨大化するようになったのは、ぐっと下って78年のスパイダーマン
スパイダーマンとちょっと格闘すると「うりゃああ!」と巨大化して、かえって強力すぎるロボに触れることもできずに瞬殺されるあわれな怪人たち……初期の撮影でロボの着ぐるみが壊れて格闘シーンが取れなかったせいらしいのだけど、この絶対的に強いロボ・レオパルドンが子供の心をわしづかみにして、絶滅寸前だった特撮の灯火は、戦隊シリーズ*1にバトンタッチされる……そうか、戦隊の巨大化ってお約束というより「様式」なんだな。

お話としては、実は地球防衛軍の「夜間外出禁止令」の勝利ですよね。
襲われた人間が新しい怪物になることが早々に把握されなければ、怪物は指数的に増殖するわけで、電子頭脳とか別にいらなくなってただろうから。
そんな外電でしか聞いたことのない夜間外出禁止令をさっくり出せるあたり、ウルトラシリーズで唯一地球防衛「軍」というだけあります。
(でもパイロットの正体をまるで見抜けないあたりはマヌケだ(^_^;))

緑の怪物は「ワイアール星人」と名づけられてるけど、あれ自体が侵略者じゃないよね。
おそらく人類殲滅とテラフォーミングを同時に遂行可能な生物兵器
本来あれくらい大きいものを、電子頭脳で制御して人型をとらせしめているのに違いない。

http://fusuian.tamon.co.jp/?page=%A5%A6%A5%EB%A5%C8%A5%E9%A5%BB%A5%D6%A5%F3

ところで、これが1967年の話だとすると、隊歴16年のキリヤマは1951年からウルトラ警備隊にいたことになります。
……って自衛隊が発足するより前じゃんw さすがは地球防衛軍GHQより偉い(笑)

ウルトラセブンの名は、ホントは#1のラストに「ウルトラ警備隊7番目の隊員」だからウルトラセブン、というシーンが存在したそうです。尺の関係で切ったというけど、だったら他にさあ、という気も……