#4 ミクラスの使いようの巻

ああ、なんか、何の結果も出してないミクラスとメガ子*1が、「頑張った」ことだけを褒めに来たようなメビウスがすごくやらしい奴に見えるなあ(;_;)
メテオールの制限時間は1分間、という大前提は歴然としてるのに、それを踏まえて作戦とか計画とか立てる頭が誰一人ないし。

地球人が*2根本的にわかっていないことがひとつあって、ミクラスってウルトラセブンの「時間稼ぎ」のために使われる怪獣なんですね。
エレキング戦のときは宇宙人に変身アイテムを取られて、ガンダー戦のときは吹雪の中に落っことして、ウルトラセブンになれなかったのです。
どっちも負けたんで(勝ってたらセブンの出番なくなるしー)、「ミクラスの弱点は電気と寒さ」ということになってしまいましたが、それは相手の特殊能力に敗れたのであって、腕っ節の対決なら互角だった。

逆に言うともともと決め技に欠ける上、1分しか動けないマケットミクラスを真正面から怪獣にぶつけて役に立つ訳がないのであって、そこはせっかく「遠距離で火球、近距離で尻尾」というはっきりした戦法を持つ怪獣が相手なんだから、「飛行機の援護でミクラスを怪獣の至近に送り込み、押さえ込んで火球を封じた上でスペシウム弾頭を撃ち込む」くらいの作戦があってしかるべきでしょう。

いざ作戦を実行したら至近距離では角が来る、でもミクラス根性出してこらえた、ところがスペシウム弾が撃たれたとき、メガ子が巻き添えを恐れてミクラスを引っ込めちゃって作戦失敗……って、そのくらいやってからウルトラマン出さないと、防衛隊とのなあなあの関係に楔は打てない。

ベロ子さんはベロ子さんで、怪獣暴れさせるだけで、何がしたいのかまったくわからない。
ガイアの「根源的破滅招来体」だったら、そういう目的の読めなさが不気味さを演出してた*3けど。
どうせベロ子さんそこまで異質な知性に見えないんだから、「防衛軍のレーダー基地を破壊する」みたいなベタな任務を遂行した方が話も作りやすかろうと。

そんなこんなで今回面白くありませんでした。
隊員たちを怪獣の尻尾が襲うところとか、いい絵面もあっただけに惜しい。

と言うわけで、上層部は速やかにマケット怪獣のリミッターを解除の上、隊員全員に支給されたしGIジョーG。
でないとデジモン*4に勝てないよ!

*1:弱虫クルッパーか。

*2:「スタッフが」でないことを祈る!

*3:ゆえに口数の多い死神はブチ壊しであった。

*4:セイバーズもいい加減凡庸なアニメだが