#1 我らうさぎ救助隊の巻

最初に宇宙怪獣迎撃に出動した防衛軍がさっくり全滅するとこや、ウルトラ兄弟を売りにするとこ、怪獣が花火乱射するとこやバックに敵勢力があるらしいところも含めて、メビウスウルトラマンAを継承する方針*1らしい。
ただ、Aでは1話でムチャして防衛軍に入隊するのはウルトラマンになる2人であったのに対し、ここではウルトラマン以外の防衛軍隊員。
歌のとこで隊員の顔見て、DASHに比べても幼い顔の子ばっかりなのはどういうことかと思ったけど、ひょっとして隊員同士の青春ドラマが話の中心に来たりするのかな。
なんとなくジェットマンを思い出した。いや、レッドだけが正規の隊員で、#2〜#3で民間人をスカウトするってとこだけか。
ウルトラマンは#1のラストで入隊する、みたいな通例をひねってどう持っていくか、ちょっと興味出てきた。


怪獣はイマイチ。宇宙斬鉄怪獣という肩書きも締まらない。斬鉄怪獣でいいじゃん。
顔も愛敬ないというか、おまえスペースビーストだろ! って感じ。昔の人気怪獣を引っぱり出すのはいいんだけど、だったら新しい怪獣もそれに負けない「スター」としてデザインすべきではないのか。
あるいは平成ウルトラにスター怪獣いないのか。もっともウルトラ兄弟時代の怪獣といっても、レオや80にスター怪獣いないんだけど。さあどうするのかな。「日本昔話シリーズ」でもやるか(笑)


特撮的には、ビル街切断破壊は新しかったのだけど、最初に出動した防衛軍機の花火ミサイルには腰が抜けた。いまどき宇宙戦闘であれはないだろ。そんなとこ昭和風に作らんでよろしい。懐古というより時代錯誤。


で、ビルを盾にして街をメチャメチャにしながら怪獣を倒したウルトラマンを非難する生き残り隊員*2、せっかくビル切断特撮を湛能したとこだというのに、無粋な奴。おまえはウルトラマン研究序説の読み過ぎだ(笑)
そこをやるなら、避難民の家や会社がやられたとか、ウルトラマン写メで撮ってるうちに切断ベロ飛んでくるとか、特撮空間と演技空間の地続き感演出して欲しかったのう。いや、避難民に犠性を出せというんじゃなくて。


マックスはそこんとこ、「ウルトラマンと怪獣の戦いで街が壊れるのはスペクタクルであり、見せ場だ」という自覚があったですよ。
「戦いに勝ったうえで、なお未熟なるウルトラマン」という話にしたかったのだろうけど。
メタフィールドがいくら理に叶っていても、なんもない野原で怪獣やっつけて見せ場になるのはウルトラファイトだけなんですよ。*3


そういう隊員ドラマ指向が、ウルトラ兄弟とうまく絡むのかどうかは、これからのお楽しみ。
いっそ隊員みんなウルトラマンにしちゃえ(笑)

そういえば冒頭のシーンではウルトラ六兄弟より、レオ、アストラ、80、ユリアンらの方が目立っていたような。そしてタロウはやっぱり姿見えず。
昭和ウルトラマンで最も人気があると言われたタロウが、「変身バッジを返上して人間として旅に出た」最終回のせいで、キャラクターとして活用されないのはもったいない。円谷になんとかするつもりはないのかなあ。
V3のラストで散って、はじめて「仮面ライダー4号」となったライダーマンを、Xの劇場版で何食わぬ顔で復活させた東映だったら、レオの時点で復活してただろーに。
とにかく、TVシリーズウルトラ兄弟が登場するのはババルウ星人以来なので、ここはぜひまたニワトリに突き殺されたり、カラータイマー抜かれてフニャフニャになったり、十字架にかけられたり石像にされたり、宇宙人に騙されてウルトラマン同士でガチバトル始めたり、いろいろ(昔みたいに!)がんばって欲しいものです。

*1:すっかり忘れてたけど、マックスは帰ってきたウルトラマンだった。

*2:登場シーンで唱えてたスローガンはおなつかしや、ウルトラ5つの誓いだ。聞こえるかい郷さーん。

*3:スピルバンのバイパススリップとか、ガオガイガーのディバイディングドライバーとか、この種の「人間側に都合のいい戦闘空間」の設定が体のいい手抜きにしか思われぬワタシ。ネクサスはまだ基本設定と絡めただけ前向きだったけど、爽快感ゼロだったわけだし。