#1 デジモン番長登場の巻

主人公が、番長(笑) 14歳の、番長(笑) 1992年生まれで、番長(笑)
いやー、何見て番長なんて覚えたんかなー。カケラもリアリティのない設定だなー(喜)

デジモンは第1作アドベンチャーの途中から見始めたんですが、両親の離婚のせいで離れて暮らすタケルとヤマトとか、育ての親に甘えることができない光子郎とか、異世界ファンタジーポケモンのパチモンのくせに、主人公の子供たちのバックボーンが妙にシビアなのに惹かれたこともあって、いきなりの番長登場にはびっくりです。


あんなに大きな爪のアグモンとクロスカウンターなんかしたら頭取れちゃうだろうとか、陽が暮れるまで殴り合って意気投合という展開を、番長もの知らない世代の子供が理解できるのかとか、兄貴腹空かした子分ほっといてDATS本部行ってちゃイカンだろとか、突っ込みどころは山ほどあるけど、リアリティのなさゆえにサクサク進む話がけっこー気持ちいい。

マサル(主人公。花中島ではない。)が巨大なコカトリモンによじ登って殴りかかるくだりなんかちょっとウルトラマンタロウ思い出したなー。
ジオグレイモンとコカトリモンの怪獣対決はもう、「待ってました!」って感じ。
最初の進化形態は特に怪獣チックだし(火ィ吐くぜ)。


主役がグレイモンなのは原点回帰っぽいけど、現実世界に出現するデジモンを秘密組織が監視しているという設定は3作めのテイマーズに近いかな。おいしいとこ取りということか。

それでいて、中学生のくせに歴代主人公で一番バカっぽいマサル(そしていきなり名コンビと化すアグモン)にはちょっと面食らったが、いまは案外こういうベタでアナクロなのが受ける素地があるかも。慎悟ちゃんの西遊記とか。


実はデジモンシリーズは、ウルトラマンシリーズよりよっぽど現代的な怪獣ものだ。
子供の友達、弟分みたいなデジモンが、いざというときには巨大で強力なモンスターに変身して、子供の手足となって戦ってくれる。しかも、デジモンのパートナーたる子供は何人もいる。恐竜タイプ、猛獣タイプ、昆虫タイプと、ファンの子供は好きなデジモンを選ぶことができ、しかも物語の進行につれデジモンはどんどんレベルの高いモンスターに成長していく。
なんといってもデジモンたちは、ヒーローものの怪獣と違って、存在自体を悪とか敵とか定義されてない。「悪いデジモン」がいれば、「良いデジモン」もいる。
そして魅力的なデジモンは、善でも悪でもスターだ。
残念だけど、ウルトラシリーズの元祖怪獣たちより、扱いが上なのよね。
(いっそソフビ人形出したらどうか)


なんにしてもひさびさのデジモン、面白かったですよー。継続視聴決定。
GAROが終わって楽できるかと思ったが、やっぱり週6本体勢だなあ。