『ウォーターズ』行ってきました〜

結局id:rbyawaさんと二人で。これはオフ会というよりでーと!? 楽しゅうございました。

映画館が人でごった返していたのは『クラッシュ』と『ホテル・ルワンダ』のせいであって、ウォーターズはまあちょうど良いくらいの入り。
メインキャストの4大ヒーローの他に、ゾルダ・ゴローちゃん・ガイがカメオ出演。そこんとこ分かる人が1〜2割いた模様です。(そこここからクスクス笑いが聞こえるw)
そしてラストに蛍雪次朗がおいしい役で出るあたり、どこまでも計画犯。


で映画本編の感想ですが、驚くべきことに面白かったですよ。傑作。拍手しちゃった。
ダメな奴らが一丸になって困難を克服する、笑いあり涙ありの典型的なベアーズもので、笑うとこも泣くとこも全部読める。でも脚本も演出もきっちり作り込んでいるから、ツボにハマるんですよ〜。

難病美少女ってどうよ、とも思ったんですが、いいところで発作起こすベタベタさとこのベアーズノリがいい感じにマッチしてます。彼女と落ちぶれホストを白雪姫と7人のドアーフ*1に見立てるあたりも秀逸で、かつ冒頭で「なんで店で寝てたの?」というと、詐欺に遭った7人にはじめっから本当にホストをさせるつもりだったという、可愛い計画犯ぶりがイイ。

みんなで海行ってタキシードのパンツ濡らして遊んでるあたりとか、クライマックスのホストVSイヤな客の勝負の中でいきなり葛山信吾がピアノ弾きになったり、三人でジャグリングしながらカクテル作ったり、「それいつ練習した!」みたいなのも、むしろこういう映画はこうでなきゃっていう素敵な映画的嘘。

そしてそのイヤな客も含めて登場人物みんなを救う、出来過ぎな話なのに嫌味がなく、不思議とラストに余韻があってさわやか。


いやあ実にいい「映画」を見た。社会派のシリアスな映画もいいけれど、こういう素敵な嘘話こそほんとうの映画だと思う。


評判のいい映画や、話が面白そうな映画、好きな役者やスタッフが噛んでる映画……そういうのを狙って観て、それが面白いのも幸運*2。だけど、それより幸せなことっていうのは、例えば親が映画観てるときたまたま居間にいたとか、ネットしながらザッピングしているうちにとか、観るつもりのなかった映画にいつのまにか見入っちゃうような偶然の出会いだと思うのです*3

そういう意味では、二人とも「絶対趣味じゃないから一人じゃ観ない」と思うような映画をなんというか二人して煽り合って(笑)観てみたらこんなに面白かったというのは、ちょっと希有な映画体験でした。
ぶっちゃけダメ映画でもネタになればOKつうか、むしろrbyさんに会う方がメインみたいな下心アリアリだったりもしたわけですが。


いやホントありえない面白さだから。みんな見ろ。ホストとかイケメンヒーローとか関係ないから。


というわけで、映画も拾いものだったし、rbyさんともいろいろ話できたし、よい一日でした。
話し込みすぎてうっかり帰る時間忘れそうになった(笑)
rbyさん、また何かのときはよろしく(^▽^)


p.s.板前役の平山広行ってどっかで見た顔だなーと思ったんだけど思い当たらず、プロフィール見てもワタシの見たものは全然ない。誰か似てる人と間違えてるのかなー。

*1:劇中表記

*2:悲しいかな、好みの映画だと思っても観るとそうじゃないことの方が多い。

*3:そういう幸せな出会いをした映画の一本が『椿三十郎』であったり、また一本が『キラー・クロコダイル』であったりするわけです(笑)。