神様がくれた300日

2年前に亡くなられた岡本喜八監督と、奥様のみね子さんとの闘病生活を描いた再現ドラマ。

2年前の追悼記事 id:ma-asa:20050219

喜八監督は自宅を担保にして映画を撮るから4,5年に1本しか撮れなくて、映画のプロデュースも奥さんがやっているということは知っていたんですが。
このみね子さんが、シナリオの読み合わせからお酒や料理の見えない節約術、そして亡くなるまでの闘病においても喜八監督を支え続けた、影の功労者……いや、喜八監督の魂の半分だったのだな、と。
そもそもシナリオライター志望だったみね子さんが、大学の映研の活動で喜八監督を呼んだことが縁だった……とことん映画尽くしの人生。

ドラマの白眉は、ちょっと呆けが入ってきた監督がみね子さんが散歩に行ってる間に、娘に「好きな人ができた……」と打ち明け話をするくだりで。

最期は、煙草を一本吸って、みね子さんの腕の中で眠るようだったそうです。
映画の神様に愛されるとは、こういうことを言うのでしょう。
たまたま最近「オタクカップルはお互い妥協できなくて難しい」という話をしてましたが、クリエイターはやはり違いますね。
夫唱婦随なんて言い方もされたようだけど、みね子夫人なくして岡本喜八はなかったのではないかと。

幻燈辻馬車、「とと」と「かか」の役者は出てなかったけど大方真田弘之と鈴木京香(笑)
助太刀屋助六はちょっと年齢的に無理があったけど、これならハマっただろうな。
干潟干兵衛=仲代達矢はピッタリだ。

などと思っていたらこんな記事を見つけました。

岡本喜八監督、幻の遺稿(幻燈辻馬車)映画化(2006/9/8 スポニチ

http://homepage3.nifty.com/studioki8/page007.html
鳥取の記念館ともども、実現を祈ります。

スタジオキx8

http://homepage3.nifty.com/studioki8/index.html
娘の真美さん*1のサイトのようです。

足立美術館

http://www.adachi-museum.or.jp/ja/index.html
幻燈辻馬車をモチーフにした日本画『幻揺燈駆』が収蔵されているそうです。
いつか米子に行かなくちゃ。

*1:大誘拐』の村娘はかわいかった。