思考コントロール

http://radcliffe.at.webry.info/200611/article_5.html
「一夜一夜に人見ごろパーンチ!」
「いい国作ろう鎌倉幕府ビーム!」
……口で言っちゃ意味ないか(笑)


この技術で「伝の心」のようなPC操作支援ソフトが使いやすくなるのでしょうね。
伝の心は1ボタンで50音表から字を選び、文書入力ができます。
たとえば「も」の字を入力するには、まず「あかさたな……」とゆっくり横に移動するカーソルが「ま」に来たところでボタンを押し、「まみむめも」と縦に移動するカーソルが「も」に来たところでボタンを押します。
遅いルーレットの目押しですね。


こういうものがやはりあるのだと知ったときには、別に必要ないくらい手も口も動きましたが、はじめの2ヶ月くらいは切実に欲しかったですねえ。
同じことを、大きな紙に50音表を書いて行と段を指差す人力方式でやってみたのですが、
「あ?」(首振り)
「か?」(首振り)
「さ?」(うなずき)
「し?」(首振り)
「す?」(首振り)
……みたいなやりとりがじれったくて、あまり役に立ちませんでした。
その後「体位交換して欲しい」「痰をとって欲しい」などのコマンド選択に移行しますが、しばらくすると新しいコマンドが欲しいのに、欲しいコマンドを伝えるのが困難で、結局コマンド表は無用の長物に成り果てたと言う……
まあ、家族やナースさんが慣れてきて、気管切開のかすれ声でもある程度意思疎通ができたせいもあるんですが。(おやじがいつまで経ってもわからなくて、わからないくせにナースさん呼ぶと自分がやると言って帰しちゃって、困り果てましたが)

伝の心を見て、「そうか勝手にどんどん指を動かせば良かったのか」と得心しましたが、あとで考えれば、首が動くのだからハチマキにレーザーポインタつけてどんどん目当ての文字を自分で差していけばよかった。


ギラン・バレー症候群など、神経系の難病でお困りの方はお試しください。


しかし調べてみると、同じ原理で「はい・いいえ」を答える「心語り」と言う装置が1年前に発売されているんだな。
今回発表の技術では、暗算と暗唱などの脳活動の違いを区別できるので、もう少し複雑な操作に対応できる模様。