やっぱりツツイか。
http://d.hatena.ne.jp/gms/20060713#p1
「文庫で読める野球小説」の話をしていたらぷっと脳裏をかすめたのが
答えは、やはり筒井康隆で『万延元年のラグビー』。
大江健三郎の『万延元年のフットボール』とごっちゃにしたけど、要するにこれパロディ小説だったのか。『日本以外全部沈没』みたいな。
日本でそういう事をやるのはだいたい、筒井さんか山田風太郎な気はしますが(笑)
山風の『首』が、大老の首がたらいまわしにされる話っぽいですが、ラグビーまがいのどたばたになってないとは言い切れないとも限らないような気がしないでもない。(それくらい記憶があいまい)
「山田風太郎」と書かれた段ボール箱に『首』を収録した短編集が埋まってるのは確実なんですが、開けると大変なのでどうしよう(^_^;)
ちょうど2、3日前開けた段ボール箱から『くたばれスネイクス』と『鈍い球音』が発掘されました。ついでに『大魔王作戦』読みふけって。しあわせ。
というか、彦根藩士がラグビーする話、筒井だからSFに入るけど、実に山田風太郎が書きそうで、そして山風が書いたら確実に「変な時代小説」なわけで(笑)
たぶん「大老の首を運んだ水戸藩士が遠藤但馬守屋敷前で自害した」ところから話が変な方向に転がっていくのはどっちもいっしょなんだ。
大江健三郎のパロディを山田風太郎の方法論でやらかした筒井康隆の逃げ勝ちというか。
筒井康隆を読んだのは高校生の頃で、当時筒井流のグロテスクな笑いにまったくついていけない純情なボーイ(笑)だったけど、今読んだらけっこう面白いかもなあ。