クウガへの道

http://d.hatena.ne.jp/rbyawa/20060522/1148224406
少しツッコミを入れると、ガイアは98年で、2002年のコスモスをはさんで、2004年のネクサスに続きます。関係ないようですがガイアが示した「地球怪獣との共存」というテーマを拡大解釈して「怪獣保護」をテーマとしたのがコスモス、そしてその方向性を全否定して共存し得ない怪獣(スペースビースト)と人類との戦いを描いたのがネクサス、とまとめておきます。

あとファウストメフィストですね。ただこれは「アバレがネクサスに影響した」というよりは、アニメでよくある「人間性を喪失し、戦いはゲームだとうそぶく敵キャラ」をアバレとネクサスがライバルヒーローのキャラ設定に導入した、ととらえるべきだと思います。要するにステロタイプ
キラーもそうですが、デジモンカイザー(デジモンアドベンチャー02)にしろコクリュウメダロット魂)にしろ、過度の知性と家庭環境の問題で抱えた孤独感の発露として悪事を働き、主人公に敗北することで人間性を回復すると言うドラマが描かれます。

……って考えるとメフィスト溝呂木は知性じゃなくて「ウルトラマンの力」を手に入れたことで舞い上がってるわけで、実はこっちじゃなくて三下オルフェノクの系統のキャラかも知れないですね。
マイマイフェノクがそんな話だったような。


クウガ平成ライダーの原型だと思います。
高寺Pはクウガを作ったけれど、クウガっぽい作品を毎年作り続けることはできない。白倉Pは物語の焦点を複数のライダーに合わせ、意外な展開と次回への強烈な引きで視聴者を惹きつけるテクニックを確立しました。(日笠Pによる剣は、白倉作品の表面をなぞった結果ああなった)
クウガガンダムでアギトがジム、みたいな言い方をすると酷く聞こえるかも知れないけど、連邦を勝たせたのはジムなわけです。(わかりにくい例え)
一度きりの幻で終わっていた可能性も多分にあり得たクウガのヒットを、平成ライダーというムーブメントに持っていったのは間違いなく白倉Pの功績です。


ティガへ至る道としては、ゴジラVSビオランテ(89)と、ガメラ大怪獣空中決戦(95)も押さえておきたいところです。あと本当はエヴァンゲリオン無視しちゃいけないんだろうなあ。ウルトラマンへのオマージュで作られたエヴァが、今ではウルトラの元ネタになっているという逆転現象。

ティガとクウガの間に∀ガンダム(99)があって、「ウルトラマンガンダム仮面ライダーも遺跡に埋まっている」90年代後半というのは一体なんだったんだろうと今でも思います、。