武侠映画『東方不敗』『風雲再起』

http://d.hatena.ne.jp/rbyawa/20060322 コメント欄より続き

いや、武侠ものはちょっとかじっただけで、天龍八部は未見なのです。
いままで観たのは、

ロボットもの好きな人が見れば一目瞭然の『Gガンダム』師匠とお馬の元ネタ。
ビデオでは『スウォーズマン』シリーズとしてリリースされてますが、原題の方がかっこいいので不採用。


ええとこれは確か、名古屋の名画座というかミニシアターみたいなとこで二本続けて見ました。
ものすごく強いカンフーの達人が次から次へと現れて戦いまくります。
それも単なる空手や拳法じゃなくて、超能力かスタンドか、みたいな超常現象レベルの達人で、そのくせ「彼は達人だ」という以上の説明がないんですな。


日本の変身ものだったら、ヒーローでも怪人でも、改造人間であるとか宇宙人であるとかロボットであるとか、超人的に強い「理由」が必ず説明されるのですが、そういうの一切抜きでみんな強い。それもたいてい変なじじいが。
だから新キャラが画面に登場したとき、ザコと思ったらラスボス並に強かったりして、全く先の展開読めない。
東方不敗(タイトルロールにして最強の美人ヒール。Gガンの弁髪オヤジとは似ても似つかない)だけは、強さに秘密があって、それが物語の最大の謎なんですが。


お話もなんか日月教とかいう新興宗教の権力争いみたいなんだけど、その日月教がどういうものなのかが呑み込めない。
ススキの穂の上を走る俊足男、とか出るあたり、ひょっとしたら水滸伝に近いのかなあ。(なんとなく)
ワタシは水滸伝のイメージもジャイアントロボから仕入れてるから、あてにならないですが。


東方不敗で死んだはずの東方不敗が実は生きていた!! ってんで始まるのが風雲再起。
展開はけっこうたるいし、東方不敗の設定とかも辻妻合ってないんだけど、アクションが派手でわかりやすいからか、十年経って思い出す場面はこっちの方が多い。
Gガンダム#12のマスター・アジアが飛んできた砲弾をつかみ取って、砲口に押し込んで爆発させるとこなんか、美人が実写でやっちゃううえにこっちが元なんだから感動的。
日本のニンジャを退け、スペインの戦艦を従えた東方不敗が、艦のマストに「東西方不敗」の文字が入った帆を張らせるのも、強烈だったなあ。


で、シリーズパート1にあたる『笑傲江湖』はだいぶあとになってからWOWOWで見たんですが……つづく。

*1:スウォーズマン 女神伝説の章

*2:スウォーズマン 女神復活の章