ARM雑感

ちょっと触らせてもらいましたが、不精して車椅子を移りもしなかったのでヘタクソでした(^_^;)
x方向とかy方向とか全部逆だから。でもなんとか、床に落ちたボールペン拾いました。
ビデオではスピンドルに積まれたDVDをうまいこと傾けてつまみ上げてました。
何より、手も満足に動かせない車椅子生活者が、会社に通って仕事してますよ。日本にそんな人どれくらいいるだろう。

パワーは最小限にできているので、人の指をはさみ潰してしまうようなことはありません。
稼動中の腕に人が触ったらすぐ止まります。
15年間に350台ほどを出荷して、まだ事故がおきたことはないそうです。
事故が起きた時誰の責任になるかは、実際に事故が起きてから法廷で議論されることになる、というあたりにヨーロッパ人の法律観を感じました。

お値段は3万ユーロほど、日本で買うと400万円越えますが、オランダには政府の無償リースのようなシステムがあり、利用者負担は「ゼロ」。(実は機械そのものよりそっちに興味があった)
朝のリハビリでOTの先生と、「自立支援法で、車椅子の補助も全額払ってから9割還付される形になるかもしれない」という話をしていたこともあり、衝撃的。
福祉後進国日本は、そこからさらに後退していることを実感しました。
(いや今まで実感なかったんですが。スマン)

今使ってる電動アシストユニットJW-2、「あとで返すから30万出せや」とか言われたら買えなかったですからね、確実に。
ひとりで通勤して、ひとりで遊びに出かけて自立気分を満喫できるのもJW-2あってのこと。
実際今の部屋で生活するために、トイレと浴室の移動デッキをまず実費で作ったのですが、つくば市の補助が降りるまでの間に貯金が底をつきかけて、年越しヤバかった記憶も生々しい。
あれを車椅子でやらされたら、俺今働けてただろうか……?
今後ロボットスーツHALが製品化されたときに、やはり同じ問題が出てくるわけですよ。
前に聞いた話では、HALの製品化をヨーロッパで先行しようという話もあって、よっぽど金持ちでないと自国の先端技術の恩恵が受けられなかったりしかねない。

ちなみにオランダの消費税率は17.5%。それが福祉目的税かどうかはわからないけど、やはり高負担高福祉の構造っぽいです。

ほらそこの君。今俺には関係ないもんとか思ったろ。俺も3年前はそう思ってたよ。