岡本喜八死去

あああああ。ついに亡くなられてしまったか。


岡本喜八の名を覚えたのは、「わ!ワイド」の木曜深夜のコーナーで『独立愚連隊西へ』を紹介してたときだから、ワタシが高校生の頃……戦隊で言えばフラッシュマンかマスクマンの頃(なんだその例えw)。

実際に見たのは大学生になってから、レンタルビデオで『独立愚連隊』を見ました。
最後に隊が全滅しちゃったりするので、ちょっと期待してたのと違うなあ……と思いました。(たぶんその店は『西へ』を置いてなかったのだと思う)

ハマったのは文芸座で『座頭市と用心棒』を見たとき。
伊福部昭の重〜い音楽で繰り広げられる隠し砂金をめぐる醜い争いも強烈でしたが、勝新と三船の睨み合いに割り込む岸田森が超かっくいいですよ。
題名で見たので、岡本作品と知ったのは見たあとだったけど、名画座岡本喜八の名前を探して見まくったもんですよ。

『殺人狂時代』は浅草東宝のオールナイトで見ました。
プログラムの最後の一本だったけど、眠気なんてあさってに飛んでって、ハイな気分で映画館出たのを覚えてます。
……他の4本はなんだったかなあ……。喜八特集だったかも知れない。

渋谷パルコでの喜八特集も通いましたね。
このときはテレビ作品の上映もあって、『助立ち屋助六』のオリジナル版や、『着流し奉行』(天本英世がオイシイ)を見られたのがラッキーでした。
このとき『殺人狂時代』で天本英世トークもあったんですが、ねおといっしょに、バッグひとつぽつんと置かれてた左手の席に座ったら、トークと上映の合間に他ならぬ天本英世その人が件のバッグを拾って去って行き、ひょっとしたらぶしつけな若造にお怒りかと肝を冷やしたものです(^_^;

新作を封切で見たのは『大誘拐』と『EAST MEETS WEST』(でもこれはいただけないと思った(^_^;)くらいか。って91年の大誘拐の前は86年のジャズ大名かー。そりゃ見てないわ。


実は一度だけ直にお話したことがあります。
佐藤勝コンサートの帰路にお見かけして、相当迷ったんですが思い切って声をかけて、駅までの道のりをご一緒していただいたのです。
何を話したかはほとんど覚えていませんが、『吶喊』(とっかん)を「トツカイ」と言ってしまって恥ずかしい思いをしました(^_^;


せめてこれで作品のソフト化が進めば。(amazonで出るDVDはたったの6本(;_;))
頼むよ東宝さん。

(追記)
うあああああ、『幻燈辻馬車』やるはずだったんか。
岡本喜八山田風太郎、見たかった……。